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Ontlogical Snip (2015)
共同制作: 石橋友也
協力:名倉聡美 三木仙太郎 飯盛希
素材:作品計画書、額縁、ひも、画鋲、リンゴ、カラーコンタクト、シャーレ、切り花等
作品を制作するときの思考のプロセスはどのようなものなのだろうか。また、作品を経験するときの思考のプロセスはどのようなものなのだろうか。そして、作品を制作・鑑賞・分析・批評することの関係性とはいったいどのようなものなのだろうか。それらの間には乗り越えがたい境界があるようでいて、分断し切れない曖昧さも存在している。本作は美術作品の印象を「ことば」を手がかりに、アンケート調査を行い、その分析結果を基に再び作品を構成するという試みである。 本作は作家性や鑑賞のあり方を問うことを目的とし、作家と批評家が共同で企画した展示『オントロジカル・スニップ展』(東京,2015. 2. 11〜22 )に合わせて、制作された。展示の数カ月前に作られた、本展で展示する予定の作品の計画書(4作家4作品分)に対して、作家・批評家に相互に自由記述の感想を書いてもらった。その中から特徴的な単語を取り出しワードリストを作成した。ワードリストに基づいた作品の印象調査のアンケートを作家・批評家に回答してもらう。このアンケート結果をネットワーク解析し、階層化された単語群を受けて、再作品化した。
制作手順:
1. 今回の展示の作品計画書(4 作家4 作品)を用意する
2. 作品計画書に対する100〜300 文字程度の自由記述の感想を書く ( 作家 4人+批評家 1人) × 4 作品分の感想 = 計 20 個の感想
3. 石橋・齋藤が自由記述の感想の中から特徴的なワードを抽出し、ワードリストを作成
4. ワードリストを元にした、作品の印象調査のアンケートを行う
5. アンケート結果を形式概念分析と呼ばれる手法で分析し、作品とワードの関係をグラフ化する
6. グラフの各節点は複数のワードを意味する。石橋・齋藤がこれらのワード群から連想したレディ・メイド作品を7 点制作し、各節点に配置する
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